【ソウル=黒田勝弘】「竹島は韓国のもの」と主張する日本人学者ら3人が23日、韓国の民族団体とともに竹島(島根県隠岐の島町)に上陸し、「独島(竹島の韓国名)は韓国の地だ!」と一緒に拳を振り上げて叫び、拍手喝采を浴びた。 竹島には日本政府の警告を無視した日本人が好奇心などからひそかに上陸するケースはあるが、韓国の団体主催のイベントで堂々と上陸し公然と韓国の領有権を支持してみせたのは初めて。マスコミでは“良心的日本人”として大々的に報じられ大歓迎されている。 報道によると、一行は「『竹島の日』を考え直す会」の久保井規夫副代表ら学者2人と寺の住職1人。韓国の民族団体「独島学堂」による「日本知識人とともにする独島探訪団」(約30人)として竹島に上陸した。 当初は他の学者1人も同行していたが、中継地の鬱陵島での乗船の際、「私は研究のためにきた。島が韓国領とは言いきれない」などとの“学問的立場”を主張。