サラ・パーカク氏。衛星画像を用いて古代遺跡を保護・監視するという斬新なアイデアで世界的な注目を集めている。(PHOTOGRAPH BY ROBERT CLARK, NATIONAL GEOGRAPHIC) 考古学者は長年にわたり、古代遺跡の盗掘や人類の遺物の盗難を防ごうと絶望的な戦いを繰り広げてきた。政府に働きかけて主要な遺跡に警察官を置いたり、遺物の密輸組織を取り締まったり、略奪品に対する緊急事態宣言を発令したりといった、地道な取り組みだ。 毎年「広める価値のあるアイデア」に贈られるTEDプライズで賞金100万ドルを獲得した宇宙考古学者のサラ・パーカク氏は、2月16日のTEDカンファレンスにおけるプレゼンテーションで、賞金をこの問題を解決するために投じると発表した。最新のコンピューターテクノロジーを使った斬新な盗掘対策だ。 それは、世界中の大人と子どもに宇宙考古学者になってもらおうという
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