「12月の雨の日」は作詞・松本隆、作曲・大瀧詠一、その後の日本の音楽シーンに一時代を築いていく二人の表現者が、まだ20歳を過ぎたばかりの若かりし頃、出会い頭に誕生した名曲である。 ファースト・アルバム『はっぴいえんど』のB面2曲目に収録されて1970年8月5日に発表されたが、バンドにとっては記念碑的な作品となった。 師走の慌ただしい都会の風景から半歩引いて、モノクロームのような感じで描くスケッチは、セカンド・アルバム『風街ろまん』にもつながっている。 細野と松本が参加していたロック・バンドのエイプリル・フールが、アルバムのリリースと同時に解散したのは1969年の9月である。 そこに大滝詠一が加わって「ばれんたいん・ぶるう」となり、すぐに原曲となる「雨上がり」が生まれた。 高校生ながらギターの腕前が評判だった鈴木茂に、細野から電話がかかってきたは10月に入ったある日のことだ。 その頃、細野晴
![鈴木茂のギターで記念碑的な名曲となった、はっぴいえんど「12月の雨の日」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/93337e776a772f09b858bc48a06df90d21883f3d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.tapthepop.net%2Fwp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2021%2F05%2F976f83369015565258122459d0b7038a-640x360.png)