フランス南東部ニースの路上で客待ちをする売春婦(2015年9月5日撮影、資料写真)。(c)AFP/VALERY HACHE 【4月7日 AFP】フランス国民議会(下院)は6日、対価を支払う性行為を禁じ、違反者に最高3750ユーロ(約47万円)の罰金を科す買春禁止法案を可決した。 欧州では売春のあっせん行為に関しては全ての国が禁止しているが、買春者を処罰する国はこれまでスウェーデン、ノルウェー、アイスランド、英国だけで、フランスは5か国となる。 買春禁止法は初犯者には罰金1500ユーロ(約19万円)、再犯者には最高3750ユーロを科すことなどを定め、与党・社会党が支持。議席の過半数を押さえる右派が反対する上院に加え、左派が多数派の下院でも審議が行き詰まっていたが、最終的な決定権を持つ下院での可決でようやく成立にこぎ着けた。 2013年10月の提出以来、同法案をめぐって仏世論は二分された。法案