―この夏は7・8月を中心に高温多湿の猛暑予想となっており、より一層スポーツに取り組みにくい夏となりそうですが、熱中症に関して、どのような点に注意が必要でしょうか。 川原先生:熱中症の要因は3つで、「環境」、「運動」そして「個人」です。気象に関わる「環境要因」でお話すると、気温が高いこと、湿度が高いこと、輻射熱が強いこと、風がないことの4つが注意すべき環境条件です。 また、梅雨明けのように急に暑くなるときや、それほど気温が高くなくても湿度が高い日も注意が必要です。実は、学校管理下における熱中症の死亡事故の多くは運動部活動によるものですが、半分近くが、気温30℃以下・湿度60%以上で起こっているんですよ。 ―スポーツ庁やスポーツ関係団体では、「熱中症対策」についてどのような取り組みをされていますか。 鈴木長官:スポーツ庁では、毎年5月頃に、各都道府県などに対して熱中症事故防止に関する依頼を行い
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