正確な時間は分からないけれど、365日かけてゆっくり、ゆっくりと糸を編み続け、最終的にはスカーフが完成する時計――。そんな不思議なカラクリ時計をノルウェーの女性デザイナーが制作した。 米デザイン情報サイト「Inhabitat」や公式サイトによると、この時計を考案したのはサイレン・エリス・ウィルヘルムセンさん。4月17日から22日までイタリアで開かれているミラノ家具フェアに彼女が出品した「365 Knitting Clock」がそれだ。この時計、パッと見は鳥の巣箱を切ったような形をしており、左下には垂れ下がった1本の糸、そして真ん中のリング状のモノからは徐々に出来上がっていく編み物が伸びている。 文字盤もなく、およそ時計とは思えない代物に見えるが、これは我々が普段目にしているような正確な時間を知るための時計ではない。コンセプトは“1年の長さを知る時計”。ウィルヘルムセンさんによると、この時計