残業代などが未払いだとして、牛丼チェーン「すき家」を経営する外食大手「ゼンショー」(東京)を告訴した仙台市のアルバイト従業員福岡淳子さん(41)が、逆に同社から告訴され、不起訴処分になっていたことが15日、分かった。福岡さんらを支援してきた首都圏青年ユニオン(東京)は「従業員への報復、どう喝で許されない」と反発している。 関係者によると、同社は2月、福岡さんが(1)休日に勤務したかのような勤怠報告書を出し、賃金をだまし取った(2)店の食材を勝手に食べた―として、詐欺と窃盗の疑いで仙台地検に告訴した。 福岡さんは地検に「報告書の一部に誤記はあったが、実際に働いていた。4時間以上の勤務者は食事が認められている」と説明し、3月末までに不起訴となった。 福岡さんはほかの従業員2人と昨年4月、時間外割増賃金などが未払いだと、労働基準法違反容疑で同社や社長らを仙台労働基準監督署に告訴。労基署から