山本七平氏による佐伯真光氏に対する批判内容は、以下の通りだと前エントリでご紹介したが、ちょっと舌足らずなところがあるので追記して再掲する。 1.イエスは「山上の垂訓」で「誓うな」と教えた。よって、キリスト教徒がイエスの教えに反して「誓う」はずがない。(即ち、キリスト教徒であるコーチャン氏が誓うわけはない) にも関わらず、「誓った」と翻訳されている「佐伯訳」は、「誤訳、珍訳」である。佐伯氏は、宗教学者であるにも関わらず「イエスの山上の垂訓」さえ知らないのである。 2.swear には二つの意味があり、イエスはswear byすることを禁じたが、swearすることは禁じなかった。 山本氏はその二つを次のようなものだと言う。 (a). swear →祈り誓う (b). swear by →(神)にかけて誓う そして、コーチャン氏の場合は(a)の方であり、コーチャン氏は「誓った」のではなく「祈り誓