以前、「「河野談話」「アジア女性基金」以後の日本は誠実だったのか?」という記事で、河野談話からアジア女性基金に至るまでの日本政府の対応と並行して行われた極右議員(安倍晋三など)らによる性暴力被害者に対するセカンドレイプ発言を指摘しました。 韓国側がアジア女性基金を受け入れなかった原因として、日本の極右勢力のバッシングの存在を紹介したわけです。 今現在、アジア女性基金や首相の手紙などを“日本の誠意”として主張する論者は朝日新聞を含めて数多くいますが、同時並行で存在した日本側によるバッシングに言及する論者はほとんどいません。踏まれた痛みは踏んだ者にはわからない、ということでしょう。 それとは別に、今現在、“アジア女性基金”を“日本が示した可能な限りの誠意”と評価している人たちは、当時から、そのような形が理想的な解決策だと思っていたのでしょうか? 読売新聞社説(1993年8月5日)・日経新聞社説