太平洋戦争の混乱で、日本人の父親と離ればなれになるなどしてフィリピンに取り残されたいわゆる「残留日本人」について、日本の外務省が24日、現地で初めての調査を行い、日本国籍の取得を求める人たちから当時の状況などを聞き取りました。 これを受けて、日本の外務省が24日、現地で初めての調査を行い、担当者が、「残留日本人」だという71歳から84歳の男女5人から、父親についての情報や離ればなれになったいきさつなどを聞き取りました。 「残留日本人」の人たちは、戦後、日本への厳しい感情が残るなかで、差別などの苦しい状況を乗り越えて現地社会に溶け込み、ことし1月にはフィリピンを親善訪問した天皇皇后両陛下が代表者たちと懇談し交流を深められました。外務省による聞き取りは今後も続けられ、調査の報告書は、日本国籍の取得を申し立てている人たちの資料として日本の裁判所に提出されるということです。聞き取り調査を受けたエス