静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人が殺害された「袴田事件」の第2次再審請求で、無実を訴える袴田巌死刑囚(77)の弁護団は7日、再審開始決定と併せて刑と拘置の執行停止も求める申立書を静岡地裁に提出した。 第2次再審請求で弁護団は再審開始を、静岡地検は請求棄却を主張している。関係者の間には、地裁が3月にも再審開始の可否を決めるとの見方がある。 弁護団は申立書で、再審開始決定後の刑執行は「著しく正義に反する」と説明。拘置の停止も求める前提として、袴田死刑囚には深刻な拘禁症状があると指摘した。「再審公判が開始されたとしても防御権を行使できないことは明らか」とし、釈放して治療を受けさせる必要性から執行を停止すべきと結んだ。 このほかの記事 東部、伊豆を中心に雪 静岡県内 (2/ 8 20:40) 静岡地裁に申立書提出 袴田事件弁護団 (2/ 8 08:26) 集団風邪で14施