よくインターネットで「先日助けていただいたN(Nは任意の名詞)です」というネタを見かける。剽窃でないものを見たことがなくて個別に言及したりはしないものの、実際にこんなことがあったらいいのになぁと思いながら笑っている。 しかし、実際に生き物を助けるには、かなりの運が必要である。たとえば、生き物に餌をやるという形で一定の援助はできるけれども、駅前の広場で鳩に給餌している老人が膝の調子がよくない日に休んだとしても鳩が死ぬことはないし、鳩の方も、命拾いしたとまで思っていないはずである。また、鳩の餌への情熱を疑ってしまうこともある。この写真を見ていただきたい。 寂しげな老人が干しトウモロコシand so onを撒いてしばらくしたあと、老人も鳩も去っていってわたしだけが残されたのであるが、かなりの食べ残しの量である。鳩たちが恩を感じ、「先日ご飯をいただきました鳩です」と老人のもとに現れることは、科学的