2021年7月21日のブックマーク (1件)

  • 猫と目が会うと無限になる。 - 飛ぶコタツ

    招かれて向かう道でと目が会った。 私と、どちらも目をそらさない。 そのまましばらく時間が止まった。 どれくらい経ったか、また時間が動き出し、は少し後ずさりした。が動いたから時間が進み出したのかもしれない。 私はちらりと自分の足元を確認し、そして右足を一歩踏みだした。 その気配を感じたらしくはさらに後ずさりした。 の目は相変わらず私の目を見ている。私の目もの目を見ている。は私の目に映った自身の目を見ている。の目に映った自身の目を私も見ている。 それは無限に続く。 私はコマ送りの動きで左足も一歩踏みだした。 はもう動かない。の背に深い谷があった。 は尻尾をピンと立て、背中の毛も逆­立てた。 そして頭をゆっくり下げて腰を上げ、前足に重心を移した。目はまだなお真っ直ぐに私を見ている。 上から何か落ちてきた。 私もも同時に首をすくめ、目線だけ上に向けた。 それからずっと

    猫と目が会うと無限になる。 - 飛ぶコタツ
    ArtStone
    ArtStone 2021/07/21
    「もう少しでしたな」とは猫と顔見知りになるのがもう少しだったのか、はたまた異次元に連れて行かれてしまうところだったのか。。。