韓国高速鉄道(KTX)の第2期工事区間である大邱-釜山間のレール敷設工事で発覚した手抜き工事は、専門性のないメーカーとお粗末な現場監理による「共同作品」だった。軌道分野での経験を持つ者が一人もいない会社が不良品を生産し、現場監理業者は外国の技術を盲信するだけで十分な役割を果たせなかった。 枕木を製造した慶尚北道尚州市化西面の「チョノン・レールワン」社は2006年12月、コンクリート製品メーカーの「チョノン工業」社と、ドイツの「レールワン」社の合弁で設立された。事実上、KTXの第2期工事のために設立された会社で、軌道分野での施工実績はまったくなかった。 現在、約60人の社員が在籍しているが、軌道分野での経験を持つ社員は一人もいなかった。品質管理を担当する6-7人の管理職ですら、建設現場でコンクリートやセメントを取り扱った経験はなかった、と会社側は話している。イ・ハンセ工場長は「社名を明か