アメリカ産の冷凍牛肉の輸入量が大幅に増えていることから、政府は、国内の生産者を保護するために関税を引き上げる「セーフガード」と呼ばれる緊急の輸入制限措置を、来月1日に発動する見通しになりました。 このうち外食業界が牛丼や焼き肉などに使うことが多い冷凍牛肉は、3か月間の輸入の増加率が前の年の同じ時期より17%を超えた場合自動的にセーフガードが発動されるルールになっています。 関係者によりますと、オーストラリア産の牛肉が、干ばつで生産が落ち値上がりした影響で、ことし4月から6月にかけて比較的安いアメリカ産の冷凍牛肉の輸入量が増え、基準を上回る見通しになったということです。 このため政府は、来月1日にアメリカ産などの冷凍牛肉を対象にセーフガードを発動する見通しになりました。期間は来年3月31日までで、これによりアメリカ産の冷凍牛肉にかかる関税は、現在の38.5%から50%に引き上げられます。 農