人間がいわゆる「科学的」思考が苦手だということは、繰り返し立証されている。進化環境で生き残るのに科学的思考はそんなに役に立たず、(科学的でない人間を相手の)政治の方が大事だったからであろう。 にも関わらず、今日科学が重要視されるのは、科学技術が経済競争と戦争の勝敗に直結するものだったからだろう。 すると、戦争や軍事的脅威の顕著な減少は、相対的に科学の軽視を招くのではないだろうか。経済における科学技術の重要性が全く減っていないので、その影響は決定的にはなっていないにしてもだ。 かつてアメリカが理科教育に力を入れた背景には、宇宙開発(≒核ミサイル開発競争)でソ連に負けるのではないかという恐怖があった。 常にアラブに負けたら国家消滅という恐怖があるイスラエルは、宗教勢力がとても強いにも関わらず、科学教育は非常に優秀な国だ。 うろ覚えだが、オカルト的で有名だったナチスドイツもアトランティスとか電気