今年の東北地方では、8月末現在、すでに大量のクマが捕殺されています。 捕殺数を月別に見てみると、下表のようになります。 注:山形県の4月の大量補殺は、熊の胆めあての春グマ狩りが認められていることによるものです。 東北地方では、毎年夏季に有害捕獲数が多くなる傾向がありますが、それにしても、今年、なぜこんなにも多くのクマが殺されねばならなかったのでしょうか。 特に秋田県では、昨年のクマ捕殺数は、年間で106頭でしたから、今年8月だけで184頭捕殺は大変な数です。 熊森本部では、東北各県の担当者に大量駆除の背景を電話で聞き取りました。 ・青森県「出没数が例年よりもかなり多くなっているから」 ・岩手県「今年は春先早くからクマの目撃が多く、農業被害も例年より多くなったため」 ・宮城県「今年は集落付近や、都市への出没が多く、農作物被害も相次いだため」 ・山形県「例年よりも、民家近くでの出没が多かったか