ここ数年の間に、「会社は株主のものだから、経営者は株主の利益を最大限にすることを第一に考えるべき」という主張を、企業経営の本質であるかのごとく語る人たちが出現しました。 私も一部上場企業の経営者として、株主の皆様には大変な感謝と敬意を払っていますが、こうした考えには賛同できません。 自社の株価が上がる、というのは、株式市場で自社の経営を認めていただいている証拠で、とても光栄なことであり、経営者としても株価は非常に重要な経営指標だと思います。 けれども、株価が上がるのは、いわば「よい経営」を行ったごほうびのようなもの。目先の株価上昇が経営の目的になってしまうのでは本末転倒です。 私の経営目標は、あくまでワタミという会社が社会の中でどれだけ存在価値を高められるか。いいかえれば、お客さまを筆頭にどれだけ多くの方々が幸せになるお手伝いができるか。それに尽きます。 私にとって、株主様はどんな存在なの