久しぶりに富山港線を訪れた。前回は2005年で、この路線はJRの富山港線という名だった。たった1両の小型ディーゼルカーが、ほんの数人のお客を乗せてのんびりと走っていた。日中の運行頻度は1時間に1本。「ひなびたローカル線」という印象だった。 もっとも、沿線に建物は多いし、終点の1つ手前には競輪場もある。「うまく立ち回れば、もう少しお客が増えそうだ」と思ったのを覚えている。
82年間ありがとう―。 北陸鉄道石川線鶴来―加賀一の宮間(2・1キロ)が31日、区間廃止された。最終駅の加賀一の宮駅(白山市白山町)には廃線を惜しむ住民や鉄道ファンが朝早くから詰めかけた。 午前9時50分、奥村秀智さん(42)が運転する二両列車が加賀一の宮駅に到着した。列車から降りた約100人の乗客で混雑する駅を見た奥村さんは「正月以外でこんなににぎわったのは初めて」と驚いた。 奥村さんは車掌・運転士歴24年。無人の加賀一の宮駅に停車後は、乗客との世間話にもよく花が咲いた。駅手前にある公園の桜も楽しみだった。「今日で最後かと思うとやはり寂しいですね」と振り返った。 40年ぶりに同駅を訪れたという金沢市の島田恵子さん(62)は、娘や孫と降り立ち、変わらぬ木造の駅舎に懐かしさがこみ上げた。「白山さん(比?(ひめ)神社)の参拝にも最近は車で来ていた。もっと利用していればよかった」と残念そう。 午
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