現在、米金融安化法案の行方が主要焦点となっているが、来週は1日(水)日銀短観、2日(木)ECB政策金利、そして3日(金)米雇用統計と非常に重要なイベント・経済指標が予定されている。米雇用統計に関しては来週よりその指針となる経済指標(ADP雇用統計やISM製造業指数における雇用指数等)が発表されるため、それらの結果次第となる。ただ、3日に公表された地区連銀経済報告(ベージュ・ブック)では「大半の地区で労働市場の環境は変化していないか幾分悪化」とされており、また16日のFOMC声明でも「雇用市場は一段と弱まった」とされていた事から、少なくとも”改善はしない”と思われる。実際に新規失業保険申請件数の結果を4週間平均で見てみてると、右肩上がりに悪化している。ちなみに24日に発表された分を含む4週間平均は46.25万人だった(前年比同時期は31.75万件であり、比率にすると50%近く増加している事に