将棋界が近年盛り上がっている流れにのり、異色の棋士・瀬川晶司五段の自伝的作品『泣き虫しょったんの奇跡』(講談社文庫刊)が実写映画化され9月7日(金)に全国ロードショーとなる。本作の音楽を担当するのは元BLANKEY JET CITYのベーシスト・照井利幸。幼い頃から大の映画好きと語る照井は、本作に携わることでどんな光景を見たのか。舞台裏から貴重なコメントが届いた。 ◆映画『泣き虫しょったんの奇跡』関連画像 現代におけるプロ棋士への道は、狭き門だ。通常は「奨励会」と呼ばれる養成機関に入会し、26歳までに三段リーグを勝ち抜いて四段(=プロ)になれなければ年齢制限によって奨励会退会となる。普通ここでプロ棋士への道は絶たれるのだが、瀬川晶司は退会後アマ名人となり、様々な公式戦でプロ棋士相手に勝利を重ねた結果、例外的にプロ編入試験を受けて合格した“変わり種”。瀬川の出現は将棋界のルールを変え、アマか