「こりゃ、真の実力が伝わるのはなかなか難儀なモデルだな」というのが率直な感想だ。とにかく第一印象はローファイでややヌケの悪いトーンに聞こえてしまい、やっちまったか?と思ってしまった。緩い低域が迫り出しておりトーンのバランスも良くない。カスタムでの第一印象がこうなのだから、店頭やイベントでの試聴機による印象ではずいぶん損していそうだな…という気もする。 ◆HiFiMAN RE1000画像 HiFiMAN RE1000を入手してからかれこれ250時間ほどは鳴らしていると思うが、まだまだ音のキレとヌケは向上しているようで、いまでは「やればできる子」から「なかなか凄いぞ、こいつは」という高評価に好転している。そのキャラクターは、不器用なほどに実直な音色を放つ好青年のようなイメージであろうか。こういう音を出してくれるカスタムIEMはなかなかないので、そういう意味では個性的と言えるのだけど、サウンドの