「たった1坪で年商3億」――“幻のようかん”(羊羹)を求めて40年以上もの間、行列がとぎれない店がある。それは吉祥寺の小さな和菓子店「小(お)ざさ」。 JR吉祥寺駅北口から徒歩2分ほどの「ダイヤ街」商店街にあるこの店。商品は「羊羹」と「もなか」の2品のみ。 そんな「小ざさ」の魅力がたっぷり詰まった書籍『1坪の奇跡』が発売された。著者は社長の稲垣篤子(あつこ)さん。稲垣さんは1932年生まれの78歳! 「小ざさ」で“幻の羊羹”をつくり続け、今も現役で活躍している。しかも本書が処女作。 「小ざさ」の創業は1951年。54年に今の場所にお店を構えた。行列ができ始めたのは69年頃からとのことで、以来40年以上も早朝の行列が続いているのだという。 「“40年以上にわたって変わらぬ景観がここにある”ことの素晴らしさを、『小ざさ』の味を守り続けてきた稲垣さんを通じて伝えたかった」とダイヤモンド社・編集担