西アフリカで猛威をふるってきたエボラ出血熱について、国連では、感染の勢いは大幅に衰えたものの、今も週に100人以上の新たな感染者が出る危険な状態が続いており、流行の終息に向けて国際社会の支援が不足しているとして、協力を呼びかけました。 西アフリカのリベリアなどで猛威をふるってきたエボラ出血熱を巡っては、WHO=世界保健機関が、感染者が大幅に減り流行を終息させるための新たな段階に入ったとしています。 こうしたなか、ニューヨークの国連本部では20日、エボラ対策を統括するWHOのエイルワード事務局長補と、国連の支援を取りまとめるナバロ特使が記者会見を行いました。 この中でエイルワード事務局長補は、ことしに入り新たな感染者の数がピーク時の10分の1程度に大幅に減ったとしながらも、「過去4週間の新たな感染者は週に120人から150人の水準でこう着しており、なお極めて危険な状態だ」と危機感を示しました