【ワシントン小泉大士、カイロ篠田航一】シリア北部イドリブ県ハンシャイフンで起きた化学兵器を使用したとみられる空爆で、ロイター通信は4日、米政府当局者の話として米国は神経ガスのサリンが使われたとみていると報じた。アサド政権軍の攻撃であることは「ほぼ確実」と指摘。負傷者を治療した医師もCNNに「サリンの症状と一致する」との見方を示した。米NBCテレビは、この空爆で子供25人を含む少なくとも83人が死亡、350人以上が負傷したと報じている。 サリンの使用が確認されれば、2013年8月に首都ダマスカス郊外の反体制派支配地域で使われ、数百人が死亡して以来となる。