2019年にはラグビーワールドカップ2019日本大会、2020年には東京オリンピック・パラリンピックが日本で開催される。国内外から注目の集まるこれらイベントでは、外国人観光客が大量に来日することが予想され、公共交通機関やイベント会場、市街地などでも相当な混乱があるだろう。 そんななか、日本が誇るカメラメーカー、キヤノンはネットワークカメラの映像をAIで解析し、群衆の人数を推定する技術を開発した。昨年6月に行った実証実験では、高解像度カメラと組み合わせ、約6,000人あまりの群衆をカウントしたという。混雑状況をリアルタイムに把握できるため、混雑緩和や警備強化はもちろんのこと、マーケティングにまで活かせるというその技術について、キヤノン株式会社の石田真一氏と二木徹氏に取材した。 群衆の人数を迅速にカウントし、混雑状況をリアルタイムに把握従来の人物をカウントする技術で群衆を解析すると、人の顔を検