東京地裁に入る元衆院議員の遠山清彦被告=東京都千代田区で2022年2月14日午前10時半、長谷川直亮撮影 貸金業の登録を受けずに日本政策金融公庫の新型コロナウイルス対策特別融資の仲介を繰り返したとして、貸金業法違反(無登録営業)に問われた元副財務相で元公明党衆院議員の遠山清彦被告(52)は14日、東京地裁(丹羽敏彦裁判長)で開かれた初公判で起訴内容を認め、「政治不信を招いたことを深く反省しております」と述べた。 検察側は冒頭陳述などで、日本政策金融公庫が国会議員や秘書の融資仲介に対し、一般の申請とは異なる特別な対応をしていたと指摘。公庫本店が窓口となり、企業の所在地などから対応する支店を決め、対応は支店の融資課長が中心に務めたとした。東京都内の支店の担当課長が捜査段階で「コロナ禍で融資希望者が増え、支店の外に40席程度の椅子を置いて対応することもあった。議員紹介案件は円滑に進むよう工夫した