『男が痴漢になる理由』(イーストプレス)の著者、斉藤章佳(あきよし)氏は大森榎本クリニック(東京・大田区)で痴漢、強姦、小児性犯罪、盗撮・のぞき、露出、下着窃盗など1100人を超える性犯罪加害者と向き合い、国内でも先駆的な治療プログラムを行なっている。 前編記事では、犯罪行為を正当化して子どもに性暴力を振るう小児性犯罪の根深さについて言及した。『どうせ大人になったら経験することだから教えてあげているだけ』と、歪んだ認知で罪悪感もなく、身勝手な欲望を垂れ流す小児性犯罪者たち――。 だが皮肉なことに、本来なら生徒を教え導く存在であるはずの教師でさえも犯罪に手を染めることがある。過去に斉藤氏が関わった患者が、10件を超える児童へのわいせつ行為で逮捕された元教員のA氏だ。 「A氏は成人女性も性対象ですが、彼の異常な小児性暴力の対象は『小学生の児童』。犯行の詳細な内容は伏せますが、スクールセクハラと