なぜロシアはウクライナで無差別攻撃をするのか? チェチェンで得た“成功体験”と学術的に立証された“不都合な真実” 「ロシア擁護」派は戦争犯罪を許すのか ロシアがウクライナへの侵攻を始めて、この原稿を書いている時点ですでに3週間近くがたっている。 全般的な戦況としては、ウクライナの首都キーウをロシア軍が包囲しはじめていることが注目される。また国際的な英雄となった同国のゼレンスキー大統領率いる政府をどこまでロシアが追い詰めるか、に関心が集まりがちであり、この点においてプーチン大統領率いるロシア側の作戦はまだ「成功」しているとは言い難い。 ところがロシア軍はウクライナ南部の沿岸部において着実に戦果を挙げつつあり、2014年から実効支配しているクリミア半島から北の主要都市ヘルソンを中心としたウクライナ領内へと支配地を広げている。 マリウポリで激化する「無差別攻撃」 ロシアは地政学的に重要な黒海の「