6月25日の午後、怒りをにじませて永田町へとやってきたのは、兵庫県明石市の泉房穂市長だ。 『希望した量の半分以下しか来ない。このままでは3万回分のワクチン接種ができない』 明石市では9月末に全市民への接種完了を目指しているのだが、7月6日に配送されるファイザー社のワクチンは、希望していた47箱(5万4490回分)を大きく下回る22箱分(2万5740回分)しかなく、その差である約3万回分のワクチンが不足するというのだ。このままでは7月中旬から予約を一旦停止しなくてはならない。泉市長は6月25日、同郷の西村康稔経済再生担当大臣に直談判し、希望量を速やかに配送するよう要望した。 (兵庫県明石市 泉房穂市長 6月25日) 「西村大臣としては“基本的には頑張ります”という話です。私の方からは、頑張るかどうかじゃなくて、国の方から早く打ってくださいという形でやっているわけですから、必要なワクチンを提供