9日午前、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領はチョ国(チョ・グク)氏を法務部長官に任命した。韓国社会を騒がせた一連の事態をどう捉えればよいか。専門家と読み解いた。 ●李官厚研究員に聞く李官厚(イ・グァヌ)慶南発展院研究員。筆者撮影今回、話を聞いたのは本コーナーでもおなじみの李官厚(イ・グァヌ)慶南発展院研究員。国会で6年間の議員補佐官経験を経て、英国で政治学博士号を取得。帰国後、西江大学現代政治研究所などで研究員を務め、今年7月から現職。参与連帯の諮問委員を務めるなど進歩派の学者に分類されるが、陣営論にとらわれない歯に衣着せぬ論評に定評がある。青瓦台や与党の動きに明るい。9日、電話でインタビューを行った。 ――青瓦台(大統領府)はチョ氏任命でブレなかったのか? 李:青瓦台は一貫して「任命する」という立場であったが、8月末前に賛成が20%程度だった時は焦りがあったようだ。多くの関係者にヒア