2020年11月28日、世界的なスポーツメーカーのNIKEが新しいCMを公開した。私はCMをTwitterで知った。動画の中で、チョゴリを着たサッカー選手が映っていることに目を奪われた。このCMは日を追うごとに賛否を呼び、国内だけでなく海外メディアからも注目されるようになった。 「ナイキは日本がまるで差別主義的な国であるかのような描き方をしている」という趣旨のコメントが沸いているらしいが、そんなコメントは論外だ。一方で、「ナイキよくやった」という声も聞いた。身近にいる人びとからもそういう反応が目立った。確かに、そのような気持ちにもなるだろう。この国で、差別の問題を正面から取り上げる企業はほとんどないからだ。しかし、そんな声に接しながら、私はもやもやした気持ちが大きくなるのを感じていた。 私は在日韓国人3世だ。同世代の親しい同胞(ラッパーFUNI)がツイッターに残した一連のコメントを見て、共
![私がナイキCMに素直によろこべない理由。ひとりの子をもつ在日3世として « ハーバー・ビジネス・オンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/794448842a6c24dd6f7764c943e966223c3f96a4/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fhbol.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2020%2F12%2FE9F9B7A1-B67E-40D0-B521-ADA71F0B519B.png)