前回、公開から3ヶ月以上経ったにも関わらず、「自衛隊『イラク日報』――ブラック職場が生んだ意味なさぬ黒塗り」を書いたところ、それなりの反響を頂いた。前回は日報から「削除された」情報についてだったが、今回は日報に「加えられた」情報について考察する。 会議中に幕僚個人が書いたと思われるメモ 今年4月16日に公表された日報は、本隊である『イラク復興支援群』、本隊を支援する『イラク復興業務支援隊』、そしてサマーワ宿営地からの撤収作業を支援した『イラク後送業務隊』の3隊で、計435日分、14,929ページある。このほとんどは陸上自衛隊の各機関に保管されていたものだが、その状態は一様ではない。 公表された日誌の中にも欠落などの不完全なものが含まれており、その保存形式も異なっていた。ほとんどはモノクロで用紙1枚に2ページ表示するツーアップで出力されているが、カラーで1ページずつ記録されたものもある。 そ
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