日本の国際連合安全保障理事会常任理事国入りに関して、中国でインターネットを利用した大規模な反対署名活動が行われていて、29日時点で1000万人を超える署名が集まったそうです。未だに日本に対する根強い不信感が残っているようで、昨年初めに報道された海南島の東條英機の銅像のことを思い出してしまいました。 その名も「東條英機跪地雕像」。海南省海口の高級ホテル「海南凱威大酒店」の前に作られたその像は、跪いて謝罪する東條英機の像なのです。首には「日本甲級戦犯東条英機 向中国人民謝罪」と書かれた札が掛けられています。 戦争犯罪人として極刑が下された東條を半世紀経た現代に甦らせ謝罪させ、小突いたりする行為は、中国で言えば「死者に鞭打つ」というのではないでしょうか。「史記」の中の「伍子胥伝」で、伍子胥が父兄の敵である楚の平王の死体を掘り出し鞭打って恨みを晴らしたという故事から「死んだ人の生前の言行を非難した