民進党の野田佳彦前首相は6日、社会保障制度の維持のために消費税を10%に引き上げるとした2012年の民主(当時)、自民、公明3党の合意は、安倍晋三首相による増税再延期判断で崩壊が決定的になったとの認識を示した。「消費税増税を先送りすると国が立ち行かない。不人気政策だが、国民に説明し続けないといけない」と強調した。共同通信のインタビューに答えた。 安倍首相は1日、17年4月に延期した10%への引き上げを19年10月に再延期すると正式表明した。 野田氏は首相在任中の12年、3党合意に基づく「社会保障と税の一体改革」を主導。関連法を成立させた。