2020年9月15日のブックマーク (1件)

  • ディズニーの『ムーラン』に対する愛と悲しみ

    ディズニー長編アニメで何が好き? と問われたら挙げるくらいに『ムーラン』(1998年)が好きだった。 『ムーラン』は中国の伝承をもとにした話だ。老いた父に代わり男装して従軍し武功を立てるも地位は断り故郷に戻る。最も古いのは詩と言われ、民謡、戯曲、小説の題材になっている。 時代によってどこに力を入れて語られるかは変わってくる。女で軍功を立てる力強さを描くのか、家族への孝行を尊ぶものなのか、国への奉仕を宣伝するものか。 ディズニーでのアニメ映画化にあたっては女性の自己実現という方向で物語はまとめられている。 主人公のムーランは、女は家でおしとやかにしているべきという風潮になじめない。老いた父を助けるため男装して代わりに従軍することになるが男ほどの力はない。しかし彼女自身の強みである知恵と機転を武器に自分を信じ、自分らしいあり方、誇りを見つけるのだ。 挿入歌『リフレクション』が名曲だ。映画のわり

    ディズニーの『ムーラン』に対する愛と悲しみ