経営再建中のシャープが、一般社員の基本給を8月から来年3月まで1~2%削減することを労働組合に申し入れたことが3日、分かった。今年冬の賞与は昨年の半分となる1カ月分にし、国内で9月末に予定している3500人規模の希望退職については退職日現在で45歳以上の社員を対象とする。いずれも組合の合意を経て正式決定する。 組合の合意の必要のない管理職の基本給は同じ期間5%削減する。これら基本給の削減により、平成28年3月期に30億円の人件費圧縮を見込む。このほか、残業や休日出勤時の割増額の引き下げ、福利厚生費の削減、休止にも踏み込む。 希望退職は7月27日~8月4日に募集し、退職日は9月30日付とする。2960人が退職した24年よりも対象年齢を5歳引き上げる。募集に応じた社員への割増退職金は50歳がピークとなるようにする。希望退職に伴う特別損失は350億円を見込んでいる。 シャープは24年4月から26