日本大学のアメリカンフットボール部による「悪質タックル問題」は、日増しに事態が深刻化している。 事の発端は、5月6日に行われたアメフトの春季交流戦 定期戦で、日大の選手が関西学院大学の選手に悪質なタックルを行い負傷させたこと。その後、この試合を巡って大きな騒動に発展。5月22日にはタックルをした日大の選手が記者会見を開き、「監督の指示があった」と明言した。 「コーチから『監督にお前をどうしたら試合に出せるか聞いたら、相手のクォーターバックを1プレー目でつぶせば出してやる』と言われた」 これに対して日大側は、内田正人前監督や井上奨コーチが指示したことは認めつつも、「つぶす」などの言葉の捉え方に違いがあったと応じている(5月23日の会見で内田前監督は「私の指示ではない」と説明)。ただ、いずれにしても、監督やコーチが立場上どうしても弱い選手に対してパワハラといえる行為に及んだことは動かざる事実だ