既存の経済メディアは本当に読者のニーズを満たしているのか。ネットの浸透により、読者が本当に欲する情報と経済メディアが提供する情報との間に乖離が生じているとチームラボ代表の猪子寿之氏は指摘する。読者のニーズを拾い上げるには、従来のような経済記者ではなく、専門家が独自の視点を持って面白いと思うニュースを選択すべきだというのだ。そのような新しい経済メディアの構築は可能なのか。NewsPicksはどこまでそのニーズを満たしているのか。猪子寿之氏と梅田優祐氏が語り合った。 単に選択されているのか それとも、渇望されているのか 梅田 猪子さんは経済メディアの現状に対して、どのようなお考えをもっていますか。 猪子 過去の限られた情報を全員が享受して選択せざるを得ない状況から、ネットの浸透によって現在は、共有し得ないほど多くの情報が氾濫する世の中になりました。 このネットに氾濫する情報の中には、実は表面化