電子図書館がみる夢 下:情報の海に人知が挑む(1/3ページ)2010年3月23日10時56分 大手出版社ハチェット・ブック・グループのマヤ・トーマス上級副社長=米ニューヨーク市 スタンフォード大のマイケル・ケラー氏。後ろにあるのは蔵書を電子化するためにスキャンする機械=米カリフォルニア州のシリコンバレー、いずれも赤田写す ニューヨーク公共図書館。日々寄せられる、多くの質問にサービスのスタッフが答えている=米ニューヨーク市 本や雑誌の電子化が進み、私たちが文字通りの電子の図書館を手にする未来。無限ともいえる膨大な量の情報にアクセスできるようになったとき、人間の知的な営みはどう変わり、どんな社会になっているのだろう。 ■「異文化の流通」が肝要 「100年後の人々は、もう長編小説なんか読まなくなるんじゃないか」 米国サンフランシスコ市在住の作家マーク・コギンズさん(52)は、そんな不安を最近強く