本書とこれまでの本との大きな違いは、この本の電子版がプロモーション目的で11月13日から1万人限定で無料公開されたことだ。 書籍を全編公開して果たして本が売れるのか?という心配をするのは筆者だけではないだろう。筆者は運よく電子版を読むことができた(公開後48時間で1万人に達したという)が、PC上でPDFは読みにくいことを再認識しただけだった。まだまだ圧倒的に紙の書籍が読みやすいので、今回のようなプロモーションが成立するのだろう。 インターネットの世界では、プロバイダ費用は別にして、何でも無料というのが当たり前になっている。このような無料の世界で、どうすればビジネスができるのだろう。本書『フリー』では、デジタルの特性として、情報は無料になるという衝撃的な考えと、この無料の世界での新しいビジネスモデルを提唱している。 無料サービス自体はずっと以前から存在している。たとえば、無料サンプルや携帯電