ゴルフの今季2つ目のメジャー大会、全米オープン3日目は波乱の1日になった。「珍事が起こった」と表現したほうが正確かもしれない。 この日、6月16日はアメリカの国民的スター選手、フィル・ミケルソンの48回目の誕生日だった。 どのホールでも、ミケルソンが歩くたびにロープ際から「ハッピー・バースデー、フィル!」と祝福の声が上がり、ミケルソンも笑顔で応えていた。 初日に77と出遅れながら2日目に69と巻き返し、35位タイで予選通過を果たしたミケルソンは、この日のシネコックヒルズGC(ニューヨーク州サウサンプトン)で最大の注目を集めていたと言っても過言ではない。メジャー5勝ながら、全米オープンだけは未勝利のミケルソン。優勝すれば、生涯グランドスラムが達成される。 いやいや、優勝はさておき、過酷なセッティングのシネコックヒルズで若者たちと伍して戦う48歳のミケルソンは、それだけで人々が「頑張れ!」と声