京都アニメーションの放火事件で犠牲者の1人として発表された、木上益治さん(61)。日本のアニメ業界で長く活躍してきたベテランのアニメーターで、映画「ドラえもん」シリーズや、「火垂るの墓」、「AKIRA」などの作品で原画を手掛けるなど数多くの作品に携わり、京都アニメーションでも制作の要として活躍し、若い才能の育成にも力を入れていました。 今回の事件を受け、自身も日本を代表するアニメーターで、1980年代には木上さんと一緒に作品制作にあたってきた井上俊之さん(58)が、NHKの取材に対し、文書でコメントを寄せました。 テレビアニメ「三国志」(1985)は、当時私が所属していた会社の人間が監督をしており(私はスタッフではなかったのですが)、その方から木上さんの原画を見せていただいたり、仕事ぶりなどを聞かせていただきました。木上さんの原画は大胆で伸びやかでありながら緻密に動きが表現されていて、仕事