先日、消費税のことを書いたのでもっと書く。 1989年の消費税導入以後の日本はどんどん景気が悪くなっていった。 日本経済がほころび始めたのは複数の要因があるにせよ、消費税導入がひとつの大きな契機となっているのは間違いがない。 消費税が税金として最大に欠陥があるのは、逆進性の税金だからだ。 通常の税金の理念というのは、金をより稼いでいる人が税金をたくさん負担して、貧乏な人との差を埋めることだ。理想としては、全員で稼いだぶんを、平均化しましょうということだ。さすがにそれは頑張った人や能力が突出している人が可哀想なので、いくらか手心を加えるにしても、普通はたくさん稼いだ人はいっぱい税金を支払い、全く稼いでない人を助けるような仕組みになっている。累進課税制度なんてのはそういう思想で設定されている。 ところが消費税というのはそれとは全く逆の仕組みになっている。お金持ちほど税金の負担が少なく、貧乏人ほ