エッセイスト 小島慶子 2017年6月、「すべての女性が輝く社会づくり本部」の会合であいさつする安倍晋三前首相。20年7月、女性管理職3割目標達成を先送りすることを発表した (c)朝日新聞社 タレントでエッセイストの小島慶子さんが「AERA」で連載する「幸複のススメ!」をお届けします。多くの原稿を抱え、夫と息子たちが住むオーストラリアと、仕事のある日本とを往復する小島さん。日々の暮らしの中から生まれる思いを綴ります。 【写真】「すべての女性が輝く社会づくり本部」の会合であいさつする安倍晋三前首相 * * * “女性が輝く”のは、既存の男性中心社会にとって都合の良い形でだけ。それがこの約8年の女性政策の本音であったことは明らかです。低賃金の非正規雇用の女性を増やして人手不足を補う一方で、女性幹部を3割に増やす目標は17年かけても達成されず、さらに10年先送り。パンデミックが起きた途端に、
残念すぎる「立憲民主党」、国民が全然期待していないという「深刻な現実」 「大きなかたまり」に何の意味があるか 「顔」も「名前」も同じ合流新党 立憲民主党や国民民主党などの合流新党が9月10日午後に代表選を行い、立憲民主党の枝野幸男代表を新たな代表に選出。党名も改めて「立憲民主党」に決定した。 枝野氏が獲得したのは107票で、その対抗馬である国民民主党の泉健太政調会長が得たのは42票。枝野氏の優位は当初から伝わっていたが、「かろうじて3桁を維持した」という見方もある。 さらにいえば、推薦人に国民民主党の小沢一郎氏や牧義夫氏を加えた枝野氏は、推薦人に立憲民主党の議員を入れなかった泉氏が期待する国民民主党の票を喰い尽くしても良かったはずだ。 選挙を行ったにもかかわらず、2017年の衆議院選の直前に希望の党に“排除”された仲間を引き入れて枝野氏が立ち上げた立憲民主党と「顔」も「名前」も同じになった
室井佑月・作家 イラスト/小田原ドラゴン 作家・室井佑月氏は、自民党総裁選と「合流新党」に関する報道の違いを指摘し、野党にある提案をする。 【この記事のイラストはこちら】 * * * この原稿を書いているのは9月7日。きっとそうなるだろうなと予想はしていたけど、テレビは8日に告示される自民党総裁選一色だ。ずっと自民党のCMを流しているような状態だ。 いいや、その間に台風のニュースもあった。自民党総裁選の話題と台風の話題、ほぼそれだけ。 もちろん、甚大な被害が予想される台風のニュースは大切だ。けど、これってどうなの? 6日のNHK NEWS WEB「自民党総裁選 立候補表明の3氏 台風対応などで東京にとどまる」ってニュース。 「8日に告示される自民党総裁選挙に立候補を表明している、菅官房長官、岸田政務調査会長、石破元幹事長の3人は、台風への対応などで、6日はいずれも東京にとどまり、取材を
古賀茂明氏 国民民主党の分党を表明する玉木雄一郎代表(c)朝日新聞社 立憲民主党と国民民主党の合流が大詰めだ。 【写真】分党という結論に批判する声もあるが… 8月11日、国民民主党の玉木雄一郎代表が、立憲民主党との合流について、合流に参加する議員の党と、参加しない議員の党に分党する方針を表明した。自らは合流に参加せず、「改革中道」路線の新党を作るそうだ。 懸案だった党名は、国会議員による投票で決めることで両党が折り合ったが、元々国民の議員数が立憲よりも少ないうえに合流する国民の議員が減れば、枝野幸男立憲代表らが主張するとおり新党名も「立憲民主党」となるのは確実だ。 代表も今回は党員投票ではなく、国会議員の投票で決めるようだ。おそらく、枝野氏あるいは「いつもの顔ぶれ」の中から選ばれるのだろう。 ここまで協議を長引かせて最後は分党という結論を出したことに対して、玉木氏を批判する声もあるが、実は
立憲民主党との合流をめぐり、国民民主党の玉木代表は記者会見し、党内の意見が割れていることから、党を分ける「分党」を行い、みずからは合流には参加しない考えを示しました。 立憲民主党の枝野代表は11日、党の会合で「幹事長と政務調査会長の間では綱領の案など3つすべてで、完全に一致したという報告があった。われわれとしては、速やかに合流の手続きに入りたい」と述べました。 一方、国民民主党は、臨時の役員会を開いて対応を協議したあと、玉木代表が記者会見しました。 この中で玉木氏は「きょうも合流すべきだという人と、合流すべきでないという人がいたので、分党するしかないという結論に至った。私は国民民主党を率いてきた船の船長として、新党に参加せず、党に残って同僚議員などと行動を共にしたい」と述べました。 そのうえで「消費税の減税など、軸となる基本政策について、一致点が得られなかった。政党は理念と政策の一致が根幹
前原誠司衆院議員 (c)朝日新聞社 吉村洋文大阪府知事をめぐる政界相関図 (週刊朝日2020年8月7日号より 写真=(c)朝日新聞社) 最大野党である立憲民主党と国民民主党の合併新党協議がようやく軌道にのってきた。これまで幾度も破談に終わっていたが、国民民主のある議員は合併ウェルカムな思いを語った。 【吉村洋文大阪府知事をめぐる政界相関図はこちら】 「党名が立憲民主になることは納得がいかないが、彼らは前の選挙で排除された側の人たち。排除した側の国民民主が彼らの気持ちをくんであげるのは当然のこと。代表も枝野(幸男)さんでいい。またお仲間人事になるだろうが、今回はそれでもいい。四の五の言わずに、野党結集をするしかない。所属政党を民主党って名乗るつもりですよ」 だが、『小池百合子の大義と共感』の著者大下英治氏は立憲と国民民主の合併騒動に違和感を覚えるという。 「国民民主は旧民進党から引き継いだ
古賀茂明氏 立憲民主党の枝野代表と国民民主党の玉木代表(c)朝日新聞社 立憲民主党と国民民主党の合流話がもたついている。「両党解散して新党結成で合流」という大枠では合意したものの、新党名は「立憲民主党」とし、略称を「民主党」とする立憲案に対して、国民側が「新党名は民主的手続きで決定」という条件を付けた。 【写真】古賀氏が「新党」の代表に推す意外な議員はこの人 立憲民主だろうが民主だろうがどうでもいいから早く合流しろと言いたくなるが、実は、この状況を一般の方に解説すると、ほとんどの人から意外なほど同じ答えが返ってくる。 「立憲民主解散で新党の名前がまた立憲民主って意味不明」「昔の民主党に戻るなんて論外」という反応だ。両党の主導権争いや議員の思惑などについて解説しても、全く無駄だ。確かに、これは普通には全く理解できない話なのだ。気付かぬうちに議論が有権者の意識から完全に遊離してしまった。このま
立憲民主党の枝野幸男代表は24日、国民民主党の玉木雄一郎代表が立民と合流後の新党名を投票で決めるべきだとの考えを表明したことに不快感を示した。視察先の福岡県久留米市で記者団に「交渉当事者ではない執行部の人間が外部に物を言うのは、まとめたくないという意思表示としか思えない」と述べた。 国民の平野博文幹事長は22日、新党名を民主的な手続きで決めるべきだとの考えを立民の福山哲郎幹事長に伝達。福山氏は「しこりは残したくない」として投票以外の方法を模索する意向を示した。同じ日に玉木氏は会見で「投票以外にイメージできない」と述べた。
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