『台北大空襲』は、サバイバルアドベンチャーゲームだ。本作の舞台は、第二次世界大戦末期の台湾。1945年5月、アメリカは日本の補給を断つため、台湾の首都台北に対して爆撃を実施した。日本統治下にあった台北は、100機以上のB-24爆撃機による空襲で多くの建物が崩壊。台北に住んでいた市民にも大きな被害が出たという。 本作の主人公である清子は、空襲による被害者の1人だ。空襲後3日ほど倒れていた彼女は、気がつくと自身に関する記憶を失っていた。少女には、家族の顔や名前はおろか、自分の名前すらわからない。しかし空から爆弾は落ち、街は燃え続けている。知人と思われる人物との会話から、自分の名前が清子だと察した少女は、何故か自分に懐く犬クロと共に、戦火に包まれる台北で生き残ろうとする。 清子は、生き残った人と関わりながら台北を生きていく。当時の台湾総督府や台湾神社、現在は取り壊された台北駅など、街並みや状況が