昨日も朝から晩まで勤勉に働いたが、電車でいろいろあった日だった。 朝は電車が満員過ぎてドアに挟まった人がいて、非常停止ボタンが押され、電車が走りだした途端に倒れ込むほどの勢いで急停車した。 ぶつかってしまった隣りの人に「すみません！」と声をかけるが、無言。 満員電車の中で、私以外に声を出した人は一人もいなかった。 やっと走り出したと思ったら、今度は横浜駅で線路に人が落ちたと、保土ヶ谷あたりで更に20分以上電車が止まってしまった。 横浜駅は、人の流れをよく考えて作られていない駅なので普段から歩きづらい駅なのだけど、やっと到着した横浜駅は、各線が遅延して混乱を極めていて、いつもの何倍もぎゅう詰めの大変な状態になっていた。 階段を降りる時に通路を見下ろすと、ぎゅう詰めのスーツ集団がにじるようにゆっくりと、うねりのように動いていて、通路は全く隙間がない。うわーと思いながら、押されるようにそこに吸い

ナンフー・ワン監督 現在ますます混迷を深めている香港の大規模デモを見ていても、どれだけ経済が発達して豊かになって表面上は洗練されてきたように見えても、一皮剥けば野蛮そのもので、暴力で一方的に人間を押さえつけようとする中国共産党支配のありようが日々明らかになっている。中国警察の振る舞いは、無茶苦茶すぎて意味不明、何の正当性もないレベルだ。 現在機能しているシステムの中でも、群を抜いておぞましいもののひとつが中国の権力システム。何しろ規模が巨大だ。この映画を見ていると底知れぬ恐ろしさがひしひしと迫ってくる。 システムには顔がなく、ぬめぬめと捉えどころがない。 習近平を捕らえて弾劾すれば平和がやってくるのかというと、そういうことではない。 一体、人は何に対してこれほど強い強制力を感じるのか？それは人間をどのように変えてしまうのか？ この映画には、システムと人間の関係についてのひとつの極まった形が

今日はぽかんと中休み。うれし。 このところ連日夫婦共に朝から晩まで家を空けることが多くって、しかも体調がなかなか戻らないので夜はぐだぐだとなり、すっかり家が荒れた様子になってしまった。 朝から床拭きロボットをがしがし動かし、わしわしとキッチンを磨く。山のような洗濯ものはだんなさんが干して、分類して、たたむ。 それでもまだまだ薄汚れている。きりがないし、しんどいので、一日かけて休み休みやろうと思う。 はー。家事とは後始末の連続であります。 朝ご飯食べながらの雑談で、ひょんなことから「どうして皆お金をとにかく貯めよう、貯めようとするのだろう？」という話になった。 我が家はばりばり貯蓄ゼロ世帯でありますが（えっへん）、各家庭の家計ということで言えば、もちろんこれくらいの貯蓄が必要だからそれに向けて計画的に備えるということは当然あると思う。 そういうことではなくって、「備えあれば憂いなし」とか「爪

まだ悪い体調を引きずりながら、昨日はえいやっと友だちとお出かけしてみた。元気をもらって体調も上向きになるかなと思ったが、今朝もまだ調子が悪い。 あー年齢はあなどれんなあ。無理をしないことが一番じゃ。 私は今週末は畑もなくスローだし、まとまった仕事が終わって久々にぽかんと暇になっただんなさんはいそいそと波乗りに行ってしまったので、今日は事務的作業をひとつずつやっつけたり、調べものをこつこつとする一日にしようと思う。 あとは衣替えと、請求書＆企画書の提出。 のんびりーと、充実した一日にしよう〜。 普段からだんなさんから仕事であーだったこーだったという話を聞かされるのだけど、昨日、ある目上の困った方についての話で「それな」と思うことがあった。 上手く書けるか分からないけれど、心がけたいことなのでちょっと書きとめておきたい。 それが他人のことで、本人に確認したわけでもないのに、あたかも自明のことよ

録画していたNHK-BSの「是枝裕和×ケン・ローチ　映画と社会を語る」をやっと見た。ケン・ローチのシンプルな言葉のひとつひとつが胸に刺さって、見られて良かった。 ケン・ローチの前作「わたしはダニエル・ブレイク」は、今も幾つかのシーンが心に蘇ってくる、時間が経つほどに大事な映画だと感じる作品のひとつ。 インタビューの中で是枝監督が「わたしはダニエル・ブレイク」の中で、何度見ても泣いてしまうシーンとして挙げていた箇所は、私も同じで。 それは、フードバンクにケイティが行った時、お腹が減りすぎていて、缶詰の蓋を開けて食べ出してしまうシーン。思い出しても泣けてくるような切ない場面。 他にも胸が締め付けられるような現代の貧困を象徴的に描いたシーンが幾つもある。 その寄り添うような、それでいて威厳のあるまなざしが素晴らしい作品だと思う。 ケン・ローチのロングインタビューを見るのは初めてだったけれど、予想

久しぶりにキーボードに向かっている。 今日は整える一日。 夕方から映画館へ行くつもりで、それ以外は何も予定がない。 のんびりと掃除と洗濯をし、食べ物をこしらえるつもり。 久しぶりに風邪を引いている。 昨日はなんとか這うようにして仕事にも行ったが、箱のクリネックスを持参した。 仕事がスローで助かった。 鼻づまりで夜もあんまり眠れず、頭の芯に靄がかかったみたいにぼーーーっとしているが、悪くない。 しじゅういろんなことをぐるぐると考えすぎて疲れてしまうたちで、ぼーっとするのがとても苦手だからだ。ヨガも「考えないことをするために」やっているくらいで。 明日の仕事は休むと連絡もした。今日はいちにち心置きなく具合悪くしていられるので嬉しいなあ。 先週から週末にかけて、ずっとだんなさん不在で母子家庭だった。 暮らしをきちんきちんとすることを大事にするだんなさんがいなくなると、途端に「まいっかー！」という

2014年ブラジル／原題：Hoje Eu Quero Voltar Sozinho／ダニエル・ヒベイロ監督／96分 ブラジル映画はこれまでいくつか見ているものの、ファベーラ（スラム街）だったりギャングだったり、ハードなモチーフのものが多かったように思う。後は政治ドキュメンタリーとか。 メキシコ映画もモチーフにそういう偏りがわりにあるように思うんだけど、少ない情報量のなかで映画だけ見ていると、ブラジルどんだけハードなお国柄なのか！とつい思い込みそうにもなる。 けれど、この映画で描かれてるごくごく普通の高校生活からは、むしろ日本より多様で成熟した社会のありようが垣間見える。 その成熟が何によって垣間見えるのかというと、それらが「とりたてて描かれないことによって」である。 目の見えない主人公のレオは普通学校に通って授業は点字のタイプライターでメモを取る。 親友のジョヴァンナをはじめとした周囲の人

お弁当作りと夕飯の仕込みの真っ最中の朝の6時に電話が鳴って誰かに何かあったかとびくっとしたが、「お天気が荒れ模様なので部活の朝練は休みです」との連絡網。 ほっと胸を撫で下ろすが、家族友人知人との電話はほぼ全部スマホゆえ、家にかかってくる電話ってセールスとか間違い電話とか、基本ろくなものではない。もう取り外してしまいたいくらいだな。 今も激しい雨がずっと続いていて、とても静か。 今週は仕事が忙しかったけれど、がんばって駆け抜けた。今日は唯一のお休みなので、整える一日。 昨日は下の中一の娘おっちんの三者面談。 相変わらず学校はたびたび休んでいるけれど、本人は基本好奇心とやる気はまんまんなので、私はあんまり心配はしていない。それゆえさしたる話もない。 おっちんのクラスは今、学級崩壊気味になっていて、授業中も校長先生や他の先生が交代で見張りにくるような状態になっている。 先生が頼りないと他所のお母

もう暑さは戻らないんだろうな、という涼しさ。 週末に台風が通り過ぎたら、一気に冬に近づくんだろう。 急に寒くなったので、朝から鼻水が止まらない。 今週はだんなさんが出張中だったこともあり、毎晩夕飯を早めに食べて夜のクラスのヨガに励んでいたけれど、極楽すぎる。昨日はサヴァーシャナで寝落ちした。ああ、毎日これやりたい。 汗だくをさっぱりシャワーで流した後屋外でジャグジーに浸かっていると、これ以上の癒しはないなあー感謝ーと思う。 昨夜はおっちんとNetflixで「きのう何食べた？」を見始めた。ピアノの練習をしていたはずのゆうたも気付いたらクスクス笑いながら一緒に見ていた。 元々テレ東の深夜枠ドラマ、「孤独のグルメ」の成功が企画のベースになっているんだろう。「孤独〜」のコンセプトの良い部分を受け継いでいる作品だと思う。共に穏やかで機嫌の良いトーンが心地良い。 加えて本作は、食事や食べ物が物語の重要