毎朝5時半に目覚まし代わりの携帯のバイブが俺を起こす。 嫁ちゃんやヒヨコちゃん(仮名 小1)を起こさないようにそっとニイニイ(仮名 小5)をゆすり起こす。 外はまだ暗い。 夏はあんなに明るく気持ちよかったのに、たった数か月で季節は一気に進んでいく。 俺とニイニイはもう三年近くこんな風に毎朝起きている。 サッカーの朝練をするためだ。 二人で眠い目をこすりながら、6時半まで約45分、近くの公園で、ボールタッチ、パス、ドリブル、リフティングの練習を繰り返す。 時には、試合で見つけたニイニイの弱点を補強するための練習もする。 ニイニイは友達の誘いで3歳から幼児対象のサッカースクールに通いはじめ、小学校に上がるころに、個人技に特化したサッカースクールに移籍して、スポーツ少年団のチームと並行してサッカーをやっていた。 3年生になるころに、チームの練習時間が増えたため、スクールは辞めて、チーム一本に絞っ
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