ニコニコ動画を展開するドワンゴなどの取締役を務める傍ら、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)で招聘(しょうへい)教授として教壇に立つ夏野剛氏。現在48歳の氏は2児の父親でもある。 前編「夏野剛氏が語る教育の未来――モンテッソーリ教育から英語必修化まで」に続き、コメンテーターとしてTV番組にも出演し、Twitterなどインターネット上でも幅広く積極的に発言を続ける氏に、日本の教育問題を中心に話を聞いた。 教育システムを抜本的に改めよ まつもと: いま政府が進めている「教育再生実行会議」での議論はどのようにご覧になっていますか? 夏野氏: 2つの意味で全然ダメだと思います。まず「尖らせる」というのとは逆方向に向かっています。ゆとり教育の反省から再び均一化教育の強化を進めようとしている。これは文部科学省が教育の実施度合いを授業時間数で測っているのも問題なんです。これだけIT化が進んでいる時代
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