ニッポンの「はやり歌」には、古くから「ご当地ソング」なるものがありました。 現在も、主に演歌・歌謡曲と呼ばれるジャンルで数多くリリースされています。 しかし、なかば「大前提」として、その舞台は「日本国内」でした。 洋楽オリジナルの曲に日本語の歌詞をつけた「輸入ポップス」ではなく、完全に日本製の歌で、海外の街を舞台にしてヒットした「先駆け」的な楽曲。 それが、この「飛んでイスタンブール」です。 しかも、欧米の有名な都市ではなく、いきなり「トルコ」です。 この曲のヒットがきっかけになって、かどうかはわかりませんが、 翌1979年には、海外が舞台の曲が立て続けに発表されました。 エーゲ海を舞台にしたジュディ・オング「魅せられて」。 サブタイトルに「シルクロードのテーマ」とある久保田早紀「異邦人」。 タイトルそのものズバリ・アメリカの、サーカス「アメリカン・フィーリング」。 当時はまだまだ「地球は